【思い出】前の家
僕は生まれてからこれまで割とほぼ同じ地域で色んな町を転々としてきたためか、今まで住んできた家が徒歩(普通はチャリ)圏にあります。
■徒歩圏内
・今の家
・前の家
・前の前の家
・前の前の前の家
今回はその1つである「前の家」について綴ります。
前の前の前の家でも前の前の家でもなく、前の家についてです。
ゲシュタルト崩壊してきた?
住んでいた時期は短く、僕が中学2年生〜高校2年生までの3〜4年間。
前の前の家で母親がメンタルをやられてから幻聴が聴こえるようになり、隣の部屋から嫌がらせを受けていると被害妄想を持つようになってしまい、生活環境を変えようと移り住んだのがきっかけでした。
(父親と二人でお隣の人と直接話をしに行った事があるのですが、母親が言うような事は身に覚えもなく、何か気を悪くされるような事があればいつでも言ってきて下さいとまで言われてしまった。)
前の前の家には幼稚園でいう年中〜中学2年の10年近く住んでいた事もあり、引っ越しには本音では反対だったんですけど、そんな事も言ってられる状況でもなく、父親と共に不動産屋を転々と回って前の家を選ぶ事になりました。
まさかそれが恐怖の始まりだとは知らずに。
引っ越してきて1日目の夜。
僕の部屋として割り当てられたアパートの2階の部屋で一人でいると、女性のような声で
イヒヒヒヒヒヒヒッ
って聴こえてきたのです。
※馬ではなく、あのホラー的な甲高い笑い声です。ヒヒーンではなく。マジで。
ただ僕はまだその頃はオカルト的なものは全く信じない子で、まぁどっかの部屋でホラー映画でも観てるのかな?くらいに思っていました。
その翌日から異変に気付きます。
いわゆる金縛りに遭うようになったのです。
それでも僕は「最近引っ越しで疲れてるんだろうなぁ」くらいにしか考えていませんでした。
ある時父親にふとそんな話をすると、父親も金縛りに何度も遭っていた事がわかり、「え?マジか」と急に不安になりました。
そしてついに金縛りが自分の中で否定出来ない出来事が。
ある日の夜、これから布団を敷いて寝ようとしたその時に、突然身体が重くなって立ち上がれなくなり、まさに金縛りになったのです。
何か目に見えてるわけではないのに、凄まじい気配感というか、間近で誰かに見られてるような感覚に襲われ、それが朝まで続き、ふとまだ夜明け前くらいの時に身体が動くようになり、開放されました。
翌日学校で安心して爆睡したのは言うまでもありません笑
(僕が当時通ってた学校には寝てるとデコピンとかしてくる怖い先生もいたんですけど、金縛りとかに比べたらまぁ、そんなのどうでもいいよねってくらいで、デコピン食らっても死んだように寝てた記憶がありますw)
そんな出来事がずっと続いていて、母親もメンタルが改善するどころか更に悪化していき、父親も胃潰瘍になったり、脳梗塞になったり、家族の不調が続きました。
そして高2くらいの時に耐えきれず引っ越そうと父親と話して、今の家に引っ越してきたというわけです。
あれから金縛りには一度も遭っていない。
母は結局それから良くならず他界してしまったのだけど、父親は今はもう元気になり、あれから金縛りとかも全くないようです。
怖い世の中ですね。
そんなこんな。