【日記(1/5)】作曲レッスン
作曲レッスンでした。
曲作り・DTMともに進展がなかったものの、今回和声の復習をして気になったところが多々あったので、それを中心に。
和声の解決音の処理について
既に鳴っている和声音について、違う声部で同じ音に対する非和声音からの解決を行う事に関して。
↓こういうやつ
I(C)→IV1転(F/A)の進行の場合。
2拍目のアルト(上から2番目の声部)がソ→ファと降りて来ているが、ファの音は既にテノール(上から3番目の声部)が鳴らしており、ソ(非和声音)→ファ(和声音)の緊張から解放される(=解決するという)メロディの効果が薄まってしまい、かつソ⇔ファが2度でぶつかり濁ってしまうため、禁止されている。
が、これにはいくつか例外がある。
なお、上記例でいう非和声音→和声音の動きをx音→y音と記載する。
また、声部1をx音→y音に解決するメロディ、声部2をy音のみ伸ばしているものとする。
(1)y音が和音のルート音の場合
・声部1と声部2のy音が同音域
→上記理由によりNG。
・声部1が声部2より下の音域
→声部1の方がより和音の響に影響するためNG
・声部1が声部2より上の音域
→声部1の方が声部2より和音への影響が軽微であるため、禁止はしないが避けるべきである。
(2)y音が和音の第3音である場合。
如何なる場合でもNGである。
理由は第3音は和音の色彩を決定づける音であり、かつ2度上の音を鳴らすと強烈に濁るため、禁ずる。
(3)y音が和音の第5音である場合。
例外であり許容される。
第5音はルート音を強調する役割はあるものの、和音の響きに決定的な影響は与えないため。
ここでこの話とは違うものの、フォーレ のレクイエム「Agnus Dei」を教えてもらった。冒頭にて非和声音と和声音をあえてぶつけてる箇所があるが、とても綺麗に響いている。
説明は割愛。
課題実施例の禁則違反(に見える)について
・V→Iの接続において、第3音(導音)が主音に解決されない例があった。
→理論としてNG。実施例は曲の流れを優先して理論を守っていないと思われる。
→実際の作曲ではよく発生するが、曲の流れとの天秤次第で適宜判断する。
・音域がオクターブ以上離れてしまう声部があった。
→これも同様。
・(先程のやつ)非和声音→和声音の解決先が既に他の声部で使われている。
→これは単に実施例が良くない。避けるべし。
・V/Iの和音が汚く聴こえる
→耳が慣れていないだけ。
最後は今どんな曲を作るか悩んでしまっている旨を相談して終わった。
そんなこんな。